2009年07月16日

卑弥呼は日女命で宇那比姫

京都府宮津市に日本三景の一つとして知られる、天橋立がある。その北側に籠(この)神社と呼ばれる、古い神社がある。
この宮司家に伝わる『勘注系図』と云われる海部氏の系図がある。

系図は初代を天火明命として、800年代末頃までが記される。系図の続き具合等に混乱もあり、すべてをそのまま信じられるわけではないが、丹波の国造(くにのみやつこ)となる、この地域の支配者の系図である。

『勘注系図』では傍系の人の扱いであるが、彦火明命六世孫に、宇那比姫命(うなびひめのみこと)という人が登場する。

この人の別名として天造日女命(あまつくるひめみこと)、大倭姫(おおやまとひめ)、竹野姫(たかのひめ)、大海靈姫命(おおあまのひるめひめのみこと)、日女命(ひめみこと)という名前を記す。何れも一人の女性の別名である。

注目されるのは大倭姫(おおやまとひめ)である。
『日本書紀』や『古事記』で、倭(やまと)の名がつくのは、天皇の妃か子供くらいである。中でも大倭(おおやまと)と「大」が付くのは、古い時代の天皇と七代孝霊の妃、意富夜麻登玖邇阿禮比賣(おおやまとくにあれひめ)くらいのものである。

この女性は天皇と同格の、大倭(おおやまと)の名前を持つ。
大倭とは古い時代「大和王権」が支配した国の名である。「大倭」が「大和」となり、後に「日本」となる。大倭姫は大和王権の女王なのである。

kanntyuukeizu-himiko.gif


先に大倭姫とは大和王権の女王の名とした。
さらに、この人の別名を、天造日女命(あまつくるひめみこと)とする。
国造(くにのみやつこ)という言葉がある。地域支配者の名前である。これに比して天造日女命は、天下を支配するという意味で天下人を意味する。これもまた女王を意味する名前である。

また、この人は大海靈姫命(おおあまひるめひめのみこと)である。『魏志倭人伝』は卑弥呼が鬼道に通じていたことを伝える。宗教者のイメージである。
靈姫(ひるめひめ)もまた宗教的イメージを持つた名前である。

そして日女命である。日女(ひめ)とは高貴な女性を表す普通名詞で姫あるいは媛と同じである。
日女に命(みこと)の尊称が付いたのが日女命である。
この音を異国の人が卑弥呼と書き表しても不思議はない。

大倭姫命、天造日女命、大海靈姫命、日女命は何れも『魏志倭人伝』の卑弥呼のイメージに重なる。

posted by 曲学の徒 at 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 卑弥呼は宇那比姫
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